みなし児を連れて父親探し。行手を阻ばむ権造一家、見えつ隠れつ迫り来る謎の剣豪素浪人。積もった雪に身動きとれぬ、坊や片手に居合いもにぶる。市逆転の仕込の業は。子母沢寛の原作を、笠原良三が脚色、三隅研次が監督した“座頭市”シリーズ第十七作目。撮影はコンビの牧浦地志。
監督:三隅研次
出演:勝新太郎、近衛十四郎、高田美和、朝丘雪路、中尾ミエ、坪内ミキ子、磯村みどり、伊藤孝雄、小池朝雄、松村達雄、小沢栄太郎、千波丈太郎
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座頭市血煙り街道 (1967)のストーリー
座頭市(勝新太郎)が最初に浪人風の男・赤塚多十郎(近衛十四郎)と会ったのは、五人のやくざに襲われた時だ。一瞬の居合斬りでやくざを倒した市を、多十郎が見ていたのだ。ある旅篭で、市は病死したおみね(磯村みどり)から、良太を預かった。おみねは夫庄吉(伊藤孝雄)を尋ねての旅の途中、病で倒れてしまったのだった。市は良太と共に前原にいるという庄吉を尋ねて、再び旅をつづけた。途中、旅芸人一座のともえ(朝丘雪路)と知り合った市は、一座が万造一家に無理難題をふっかけられた時、再び多十郎と会った。多十郎は万造一家に峰打ちをくらわせ、ともえの難儀を救ったのだった。やがて前原に着いた市は、庄吉が働いていたという窯焼きの太兵衛(松村達雄)を訪ねたが、庄吉の行方は知れなかった。太兵衛の娘おみつ(高田美和)は、そんな市をいたわり、良太の面倒を見てくれた。ある日、代官手附の鳥越(小沢栄太郎)の肩をもんだ市は、鳥越の口から庄吉の名を聞いた。鳥越は土地のやくざ権造(小池朝雄)と組んで、御禁制の金粉、銀粉を使った絵皿を、腕のいい下絵描きの庄吉を軟禁して描かせていたのだった。鳥越の帰りを待伏せた市は、庄吉の居所を聞き出そうとしたが、その時、忽然と現われた多十郎が鳥越を斬った。多十郎は、鳥越たちの悪事を探るため、前原に来た公儀の隠密だったのだ。一方、万事が公儀に露見したと悟った権造は、良太とおみつを人質にして高飛びの仕度にかかった。市は、権造一家に乗り込み、得意の居合いで、彼ら一味を倒した。しかし、市が庄吉や良太、おみつを救い出した時、多十郎が現われ、役目として、悪事を手伝った庄吉を斬ると言った。市は良太のために庄吉を斬らせたくはなく、多十郎と剣を交えた。その時、多十郎の同僚が庄吉を斬ろうとし、それを市は刀を横手に投げて倒した。素手になった市を多十郎は斬れなかった。多十郎はただ一言、負けたと言い残すと、折りから降り出した雪の中を足早やに去っていった。

